現場で出される弁当を食べ、
日陰の仮囲いの下に座って休んでいると、
すっかり忘れて過ごしていた人たちの安否が、
ふと心の端にしみ込んできます。
窓にもたれて眺める夏の熱気は、
埃のように少しずつ積もり、
かつて美しく編み上げていた縁の肌理は、
いつのまにか風に散って、
落ち葉のように軽くなっていきます。
それでも一日の重さは、
真昼の変わらぬ光のおかげで、
少しだけ軽く感じられます。
私は元気に過ごしています。
夜明けに起きて詩を読み、ご飯を食べます。
職場が家の近くにあるので、
朝のゆとりを持てることも、
本当にありがたいことです。
いつも似たような一日のようですが、
毎日は少しずつ違います。
出会う出来事も、
心の肌理も異なり、
夕方に帰ってご飯を食べ、
眠りにしみ込んでいくその時間は、
一日の中で最も静かな瞬間になります。
そのとき、
どこからか聞こえてくるような音があります。
尋ねることのできなかった安否、
忘れて過ごしていた名前たち、
言葉にして伝えられなかった思いが、
耳をかすめて通り過ぎていきます。
「どのようにお過ごしですか」
という問いの前で、
言葉が長くなる理由も、
おそらくそのためなのでしょう。
思いがけないお便り、ありがとうございます。
先生はこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
もし青い森のほとりにいらっしゃるなら、
草虫の声が窓辺へと押し寄せ、
長い鳴き声と短い鳴き声が重なりながら、
季節を作っていることでしょう。
時間が許すなら、
本屋か図書館の片隅に立ち寄り、
鞄に詩集を一冊入れて、
ふらりと旅に出たいものです。
たとえ、たった一日の旅であっても。
目を閉じた朝
耳で聞く秋が
ふと心地よい。